コンセントやプラグなどをはじめとする配線器具は、わたしたちの生活やもの造りに欠かせない電気の受け渡しをするという、とても大切な役割を担っています。
電気は配線器具を通じて伝わることにより、光や熱、エネルギーとなって、人々の暮らしを豊かにしてくれます。
このように、配線器具はとても身近で便利なものですが、その反面、壊れたり使い方を誤ると危険な事故を誘発する恐れもあります。
だからこそ品質や施工性にこだわった、安全性・快適性の高い製品が求められるのです。
配線器具に安心と親しみを
もっと手にする人の立場になって考える
もっと温かい目で配線器具をみつめる
それがアメリカン電機の掲げる、新しい提案です。
アメリカン電機ではこれからも、手にする人すべての過程を見据えながら、誰もが安心して扱うことができる、信頼感あふれる製品づくりに努めてまいります。
多様化する電源環境や設備に伴い、そこで使用される配線器具にもさまざまなご要望があります。また扱うものが電気であることから、配線器具自体に対する施工性や安全性向上の要望が大きなウェイトを占めるようになりました。
アメリカン電機では製品開発の際、営業マンの訪問や展示会などでいただくお客様からの製品に対する直接のご要望を重要視し、実現性や優位性を考慮した上で製品開発を行っています。さらに自社内で金型製造・部品(樹脂・金属)製作・部品組立・製品検査・梱包・出荷(販売)まで一貫した生産体制を整えているため、それぞれの工程でそれぞれの視点で見た様々なアドバイスを製品開発に取り入れることができるというメリットがあります。
私たちは皆様のニーズを基にした品質や施工性の向上にこだわる、より良い製品をご提供することができる、先進的な企業を目指しています。
ぜひ皆様の「こんな製品ないの?」をお聞かせください。
アメリカン電機では本社・千葉工場共に、製品やサービスの品質の維持と改善、提供を目指し、それまで取得していたISO9001認証をベースとした当社独自の品質管理システム(A-QMS)を構築しています。
これからも、このシステムを順守して品質管理体制の強化を図り、安全性を追求した信頼性の高い製品をお届けしてまいります。
2023年5月22日
アメリカン電機株式会社
代表取締役社長 小池裕二
アメリカン電機では、「人と環境保全の調和」のスローガンに基づき地球環境への影響を最小限にするために、製品に使用する材料に対して人や環境への安全に適した材料を積極的に採用し、環境有害物質の削減に取り組んでいます。
アメリカン電機では、昨今取り上げられている環境有害物質削減活動の一環として、環境に配慮した代替材料への見直しをするとともに、改正RoHS指令(RoHS2)特定有害物質の排除に取り組んでいます。
(製品のRoHS2対応品・未対応品については、各製品ページの備考欄でご確認いただくか、営業部までお問い合わせください)
※1 RoHS指令について
RoHSとは、Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipmentの略であり、電気・電子機器に含まれる危険物質を規定し、物質の使用を制限する旨の指令のことです。電気・電子製品の生産から処分までのすべての段階で、環境や人の健康に及ぼす危険を最小化することが、RoHSの主な目的です。RoHSは2003年1月にEU(ヨーロッパ連合)加盟国15か国で採決された指針であり、2006年7月以降に同圏内で発売される製品については特定物質の使用が制限されるようになりました。
【規制対象物質(6物質)】
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
※2 改正RoHS指令(RoHS2)について
2013年1月に旧指令は廃止され、改正RoHS指令(RoHS2)に置き換わりました。その後、これまでRoHSで規制していた6物質に加えて、新たに4つのフタル酸エステル類が追加されました。規制物質は合計10物質となり、2019年7月22日より適用が開始されることとなりました。
【規制対象物質(10物質)】
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)
これまで六価クロムによる金属表面処理(メッキ処理)をしていた製品・部品は、ねじやコンセント取付金具、コードグリップ等がありましたが、2005年4月製造分より六価クロム処理を全廃し、三価クロム処理をした部材に変更いたしました。
六価クロムによる金属表面処理をしていた一部の軟鋼製のコンセント取付金具は、材料をステンレス製に変更することにより、金属表面処理自体を施さない方向で見直しを図りました。
防水形プレート(耐じん・噴流形)・防水形フランジインレット(耐じん・噴流形)の金属部材の接合に用いていた半田は、2004年4月製造分より使用を全廃し、鉛フリー半田に切り替えをいたしました。
銅合金製部品の一部に不純物として含まれていたカドミウムに関しては、2006年7月製造分よりカドミウムレス銅合金に切り替えをいたしました。
製品の本体および外郭(カバー)に使用している樹脂には、ナイロン樹脂(PA)やポリカーボネート樹脂(PC)を広く採用しています。
どちらの樹脂も、耐熱性・耐油性・耐摩耗性・耐薬品性・耐トラッキング性をバランスよく保有した性質が特長で、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)と呼ばれる樹脂のひとつです。
比較的高価な樹脂であることから、国内の配線器具では本体の一部にのみ使われることが多いのですが、弊社では安全性を最重要項目と考え、本体だけではなく外郭(カバー)にも使用しています。
また採用しているナイロン樹脂・ポリカーボネート樹脂は、自消性を備え、かつ有害物質を含まない難燃材(UL94 V-0仕様)であることから、高いレベルでの安全性を兼ね備えています。さらに熱可塑性樹脂の最大の特性であるリサイクル可能な面からも、環境に優しい樹脂と言えます。
コンセント類に内蔵される刃受等には、リン青銅を採用しているものがあります。酸化を防ぐために、青銅にリンを添加し脱酸させることで優れた性質を持つ銅合金として作られるのがリン青銅です。
このリン青銅は高強度でバネ性や反復性に優れていることから、器具として最も重要な要素であるプラグ栓刃との接続時の保持を安定させます。機能を特に重視されるお客様へ、高いレベルでの安全性を提供できる材料です。
製品の品質維持・評価のため、器具の防水性能を確認する防水試験や、規定荷重を製品に加えて製品強度の有無を調べる強度試験、自社製の試験機を用いてJIS規格で規定されている回数以上の抜き差しを実施する、刃と刃受の強度を確認する開閉試験など、さまざまな性能試験を行い、安全性と信頼性の高い製品をお届けすることを心がけています。
アメリカン電機では、次世代育成支援対策推進法に基づき、以下のような「一般事業主行動計画」に掲げた対策を実施しています。
雇用環境の整備に関する事項
(1)妊娠中の労働者及び子育てを行う労働者等の職業生活と家庭生活との両立等を支援するための雇用環境の整備
[目標1] 育児休業を取得しやすく、職場復帰しやすい環境の整備
→対策:育児休業期間中の代替要員の確保や業務内容、業務体制の見直しを行います。
[目標2] 子供を育てる労働者が利用できる制度の整備
→対策:小学校入学までの子を養育する労働者に対する所定外労働の制限を行うことが出来る制度を策定しています。
(2)働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備
[目標1] 所定外労働時間の削減
→対策:業務の見直しと、業務の効率化を図ります。
また、女性活躍推進法に基づき、「一般事業主行動計画」に掲げた対策を実施しています。
厚生労働省「女性の活躍・両立支援総合サイト」内の女性の活躍推進企業データベースにおいて、その内容を登録・公表しています。
→アメリカン電機・登録ページへ
従業員一体となって検診の100%受診やストレスチェックなどを行い、健康づくりを推進することで生産性の向上に努めています。さらに一部の予防接種や人間ドック検診には費用の補助を行っています。
よりよい職場にすべく、従業員の創意を発揮させ業務上有益な改善提案を奨励する「改善提案制度」を設け、優秀な提案に対し表彰を行っています。そのほか、永年勤続表彰制度を設け勤務年数の長い従業員に対し表彰することで、従業員のモチベーション向上に結び付けています。
千葉工場では定期的に委員会による安全パトロールを実施しているほか、毎月21日を「職場改善の日」と設定して身辺整理を行い、通路の整理整頓を心掛けています。そのほか定期的に外部団体による騒音や有機溶剤、特化物に関する点検を行うことで作業環境の改善にも取り組んでいます。そのこともあり、2012年には千葉工場において無災害記録5,400日を達成したことに対し、中央労働災害防止協会より金杯を受賞しました。なお記録は現在も続いており、2023年5月現在で8,000日となっています。
2012年より毎年、慈善事業の一環として日本赤十字社に寄付協力を行っています。2014年には日本赤十字社千葉県支部より感謝状が贈られました。
本社では、管内の田園調布警察署が定期的に実施している「セーフティドライバーコンテスト」に参加し、従業員の交通安全意識の普及・浸透と、交通事故の防止を図っています。
千葉工場では、お客様を対象とした工場見学のほか、定期的に地域の特別支援学校の学生もご案内して、製品が作られている様子を見学していただいています。
また、毎年夏に行われる「本織祭」と呼ばれる豊作祈願のお祭りでは、工場の敷地内に飲食ができる休憩所を提供しており、お神輿の練り歩きの際などに一息ついていただく場としてご利用いただいています。今後もさまざまな地域活動に参加することで、地域の皆様と共に発展し、一層親しまれる工場を目指していきます。