アメリカン電機では本社・千葉工場ともに、2004年に環境マネジメントシステム認証ISO14001を取得。
以来、継続してシステムの運用・維持・改善に努めています。
登録番号:
JQA-EM4129
認証機関:
日本品質保証機構(JQA)
適用範囲:
本社 ――東京都大田区北嶺町41-16
千葉工場――千葉県南房総市本織1672
活動内容:
配線用差込用接続器の設計・開発及び製造
アメリカン電機株式会社は、地球環境保全と自然との調和が人類共通の重要テーマであることを認識し、配線器具の製造事業活動の全ての領域を通じて、地球環境への影響を最小限にするために、積極的に環境保全活動に取り組み、資源循環型経営、カーボンニュートラルの実現を推進します。
人々が生活していく中で必要となる電気を作り出す際には、石油や石炭、天然ガスなど大量のエネルギーを燃焼します。その過程において代償として排出しているのが、CO2などのいわゆる温室効果ガスと呼ばれるものです。身近なところでは、自動車でガソリンを使用したり、ごみ廃棄物を焼却する際にも排出されます。
この温室効果ガスは熱を吸収して再び放出する性質があります。地上で排出されたガスは大気中に滞留し、太陽による地表からの熱を吸収して再び放出することで、地上の空気を暖め続けます。これが地球温暖化現象と呼ぶもので、昨今の世界中での異常気象の原因とされています。
このまま削減の対策を何もせずにいると大気中の温室効果ガスは増え続け、2100年には地球上の気温が2000年頃の平均気温より最大4.8°C、海面も最大82cm上がることが予想されています。そのことによってもたらされる被害は計り知れないものとなることは容易に予想できるでしょう。そのため、現在世界中で温室効果ガスの削減目標を掲げて、削減に取り組んでいます。
そのような情勢の中で、当社でもかけがえのない地球、そしてその未来を担う子供たちを守るため、CO2の排出量削減に取り組んでいます。具体的には、「CO2の排出量を2030年までに2013年度比46%削減」と中期目標を定め、来るべき2050年のカーボンニュートラル実現に向けて歩んでまいります。
長時間離席する際のPCモニターのスリープ設定やプルスイッチ付の蛍光灯の消灯、未使用部屋の照明の消灯、さらには不要箇所の蛍光灯の撤去など、電気の使用を抑えるよう心がけています。また夏季のクールビズ運動の推進をはじめ、年間を通じて室温および空調機使用時の温度調査・管理を行うと共に、サーキュレーターによる空気循環を併用しながら温度分布の効率をアップさせる等、省エネルギー化に取り組んでいます。さらには換気機器にロスナイを設置したことで、冬場の暖められた室内の温度を逃さずに換気を行えるようにしています。
2020年には本社屋上に太陽光パネルと蓄電装置を設置し、蓄電した電気は万が一の有事に備えつつ、発電した電気を日中の電力使用に利用することで、節電に大きく貢献しています。なお、設置前の2019年10月からの1年間と、設置後の2020年10月からの1年間を比較すると、約34.5%の削減を実現しています。
この実績を鑑み、2023年3月には千葉工場本棟および成形棟の屋上にも太陽光パネルと蓄電装置を設置。さらにはデマンド監視装置を用いてピーク値を管理することにより使用電力値を抑え、省エネ・コスト削減に努めています。
今後もより一層の省資源とCO2削減に向け、照明のLED化や設備の更新、省エネ機器やグリーン電力の導入などを検討してまいります。
毎月社有車の自主点検と年1回の無駄な車載物がないかの確認を実施しながら、アイドリングストップやエコドライブの推進、効果的なルートの設定などを心掛けています。
またすべての社有車(トラックを除く)において、ガソリン車からハイブリッド車への移行を実施。千葉工場では、工場と倉庫を行き来するトラックを1日1便に限定することで効率化を図り、ガソリン使用量の削減に努めています。
本社と工場間でテレビ会議システムを導入し、会議・打ち合わせ等による自動車での往来を抑えることで、CO2削減に貢献しています。
製造工程上の水の使用が少ないため、水道の蛇口閉め忘れの防止など、生活用水の節水を呼びかけ過剰使用の抑制を心掛けています。
全社ネットワーク化により、パソコン使用業務に携わる全部署において「グループウェア」を導入し、申請や配布書類を電子化するようにしました。また使用済み用紙の裏面活用、および両面コピーや2アッププリントを利用することで、用紙枚数の削減を心掛けています。
また基幹業務システムを大幅にリニューアルしたことにより、全社的に効率化・省力化を達成したことに加え、コピー用紙などの省資源化も実現しました。
さらに本社営業部では、お客様からの受注FAXを出力せずにすべて電子化したことにより、大幅なコピー用紙の削減を実現。その他、千葉工場ではタブレット端末を導入し、組立工程で活用しています。
廃棄物については3Rの意識向上を心掛け、本社・工場共に資源ごとの専用回収ボックスやフレコンパック、カーゴ等を設置して、分別回収を徹底しています。
特に製品製造過程においては、端材を減らすような設計を探求しつつ、リサイクル可能な樹脂であるナイロン樹脂については、成形時などで生じる廃材を粉砕して材料に混合させて再利用することで、省資源化に努めています。リサイクル可能な金属類については、専門のリサイクル業者へ処分を委託しています。
また、使用済コピー用紙やその他の不要な紙類およびコピー用トナー(カートリッジ)、飲料の容器(ビン・缶・ペットボトル)についても、各専門のリサイクル業者へ処分を委託することで資源のリサイクル化を徹底しています。
その他、南房総市役所の環境保全課で実施しているペットキャップ(エコキャップ)運動に参加。全社でペットボトルのキャップの回収を実施し処理を依頼することで、再資源化および発展途上国の子供たちへのワクチン供給を支援しています。
製造や設備に関わるものを調達する際には、環境負荷の少ないものやエコ商品などから優先的に選ぶグリーン調達を心掛け、有害化学物質の排除に取り組んでいます。
また包装資材においては、樹脂製容器などの資材の新規採用を取り止め、紙類などリサイクル可能な資材に置き換えると共に、過剰な印刷表示の抑制に心掛けることで環境保全への配慮も心掛けています。
アメリカン電機では、「人と環境保全の調和」のスローガンに基づき地球環境への影響を最小限にするために、製品に使用する材料に対して人や環境への安全に適した材料を積極的に採用し、環境有害物質の削減に取り組んでいます。
アメリカン電機では、昨今取り上げられている環境有害物質削減活動の一環として、環境に配慮した代替材料への見直しをするとともに、改正RoHS指令(RoHS2)特定有害物質の排除に取り組んでいます。
(製品のRoHS2対応品・未対応品については、各製品ページの備考欄でご確認いただくか、営業部までお問い合わせください)
アメリカン電機では製品開発の際、環境に配慮したよりよい製品作りの一環として、製品環境アセスメントを実施しています。
この製品環境アセスメントとは、製品開発時において、製品の材料調達から生産・流通・使用・廃棄・リサイクルの各段階における安全や資源、環境への影響を調査し、各段階の改善を行って環境影響の軽減を図るための事前評価のことです。2006年に(一社)日本配線システム工業会で制定されたものを、弊社独自にアレンジをして使用しています。
製品環境アセスメントの評価項目
1. 省資源化
2. 長寿命化
3. 再使用化
4. 再資源化
5. 解体・分別化
6. 破砕処理
7. 材料の安定性
8. 法規制の遵守
9. 事前評価
10. 環境情報提供
11. 包装材の工夫
12. 使用・輸送時のエネルギー
これらの評価項目に評価基準としてそれぞれ点数を設定し、総合点数において合格点を定め、その合格点をクリアした環境性の高い製品については環境配慮製品、すなわちエコプロダクツとして認定しています。
さらに認定製品には、弊社の主力製品でもある引掛形配線器具のさし込み口をモチーフとした自社制作によるロゴマークを設けて、ホームページや販促物などで公開しています。
年1回刊行される総合カタログについて、従来の石油系溶剤に代わる植物油インキの使用、リサイクル紙やFSC認証紙の使用、さらには廃液を出さずVOC(揮発性有機化合物)の発生を大幅に削減できる水なし印刷方式を採用することで、環境保全への配慮を心掛けています。
また新製品紹介リーフレット等に関して社内制作によるオンデマンド印刷を導入し、必要枚数のみの印刷とすることで省資源化に取り組んでいます。
さらに各部署では不良削減を目標に掲げ、製品製造過程での不良のみならず、設計時や受注、出荷時などのあらゆる過程においてミス等の低減を目指し、直接的だけではなく間接的にもムダをなくすことで環境に貢献するよう心掛けています。