TOP > 製品情報 > 安全のためのご注意

安全のためのご注意

1 選定にあたって・・・

1

電流・電圧に適合する範囲の中で選定してください。
一般的に負荷機器の定格電流が配線器具の定格電流のおよそ80%以下に収まるものを選定することが安全上望ましいとされています。

2

使用方法・使用場所・環境に合わせて適正な器具を選定してください。(給電用器具にはコンセント・コードコネクタボディ等メス側器具を、屋側・屋外には防水形器具を使用するなど)

2 施工にあたって・・・

1

配線器具を造営材などに取り付け、もしくはこれを取り外し、またはこれに電線を接続する作業は、電気工事士の資格がなければ行うことができません。(電気工事士法施行規則第2条第1項)
600V以下の配線器具にコードまたはキャブタイヤケーブルを接続する作業は、電気工事士の資格がなくても行うことができます。(同規則第2条第2項、第2条の2)
ただし弊社といたしましては、安全面を考慮し、電気工事士の資格のある方の施工を推奨いたします。

2

結線の際、信頼性の高い接続をするためには適用圧着端子の使用を推奨します。
圧着工具はJIS C9711に規定する工具を使用してください。

3

より線を圧着端子に接続する際には、電線導体の一部が端子筒部からはみ出さないようにご注意ください。

4

素線本数の少ないより線を使用した引締式または差締式での結線の場合、電線の特性上、稀に素線のズレが生じて端子ねじが緩むことがあります。発熱や発火の原因となるのでご注意ください。作業にあたっては、結線部の締付状態を十分確認してください。

5

より線を結線する際には、先端を半田あげしないでください。発熱により焼損や火災等の原因となります。

6

端子ねじの締付けは適正なドライバー(ビット)を使用してください。
出来ればトルクドライバーを使用し、適正締付けトルクにより確実に締付けてください。
ねじの緩みは発熱の原因となります。

■端子ねじの適正締付けトルク(参考値)

端子ねじの呼び径 M3.5 M4 M4.5 M5 M6
締め付けトルク(N・m) 0.8 1.2 1.5 2.0 2.5
締め付けトルク(kgf・cm) 8.1 12.2 15.3 20.4 25.5
+ドライバービット種類 No.2 No.3

上記の表の値の80~100%以内を推奨します。(数値はJIS C8306に準拠)

7

埋込コンセントの取付ねじは、皿ねじを使用してください。指定以外のねじの使用は、プレートの浮きや変形の原因となります。

8

プレート取付ねじは適切なトルクで、均等に締め付けてください。過大な締付トルクは変形や割れ、防水機能低下等の原因となります。(推奨:0.4N・m)

9

プラグ、コードコネクタボディ等のコード引止部(コードグリップ等)のねじは確実に締付けてください。
器具のコード口と電線とのギャップが大きい場合はブッシングチューブ等を使用してギャップを減らしてください。
コード引止部の締付けが緩いと端子ねじの緩みを引き起こし、発熱や発火の原因となります。

10

専用形以外の器具は浴室内や厨房等、水のかかる場所および高温、低温、多湿、粉塵の多い場所に設置しないでください。発熱や発火の原因となります。

11

専用形以外の器具は食用油、機械油、洗剤、薬品等がかかる場所に設置しないでください。
発熱や発火の原因となります。

12

硫黄ガスやアンモニアガス等の多い場所への設置は避けてください。
器具の寿命が著しく短くなります。

3 ご使用にあたって・・・

1

必ず定格以内でご使用ください。
定格を超えてのご使用は器具の性能が維持できず、負荷機器の故障、異常発熱や火災の原因となります。

2

防じん・防水形器具はその性能を維持させるために適切な方法・状態・組み合わせ・施工・環境で使用してください。不適切な場合、感電や事故の原因となります。またアメリカン電機ウェブサイトで記載されている「外郭による保護等級(IPコード)」は、JIS C0920の試験方法に則った試験方法によるものです。経年変化や変形破損したものでは、本来有する性能が低下しますのでご注意ください。

3

本体やカバーが欠けたり、破損したものは使用しないでください。
感電や火災の原因となります。

4

プラグを差し込む際は奥までしっかり差し込み、引掛形・抜止形器具は確実に回転をさせてください。
プラグの半差し込みや半回転は、発熱や火災の原因となります。

5

プラグの栓刃の変形したものあるいは損傷したものは使用しないでください。
発熱や誤挿入の原因となります。

6

プラグの抜き差しが極端に緩くなっていたり、プラグを差し込んだ際にグラつきのあるコンセントやコードコネクタボディ等は使用しないでください。
発熱や火災の原因となります。

7

濡れた手での器具の抜き差しはしないでください。
感電の原因となります。

8

プラグを長期間、挿入状態のままにしないでください。
また、定期的に器具の表面やプラグの刃の間を掃除してほこりを取ってください。
トラッキング現象により発煙や発火の原因となります。

9

抜き差しは真っ直ぐに行ってください。
斜めに抜き差しをした場合には、刃の変形原因となり、発熱や火災の恐れがあります。

10

過度の加重や衝撃を与えないでください。
破損する原因となります。

11

通電中の抜き差しは危険ですので行わないでください。
特にUL/CSA仕様品(4320-L15UL,4322N-L15ULを除く)を直流で使用する際には、プラグを抜く前に必ず機器側の電源を遮断して、アーク放電を消弧させてください。事故の原因となります。

12

幼児が触れたり、手の届くところに放置しないでください。
感電の恐れがあります。

4 メンテナンスにあたって・・・

1

使用中の振動やヒートサイクル等による配線器具の端子ねじの緩みの発生は、早い時期より発生する場合があると言われています。
出来れば1年に1回の定期点検と端子ねじの増締めを実施してください。

2

使用中の器具の本体や電線を手で触れた時に熱く感じた時は、直ちに使用を中止してください。さらに、器具を交換する必要がある場合は、必ずプラグ側およびコンセント等側の両方の器具を交換してください。

3

配線器具は消耗品です。
使用状況や消耗具合により性能が低下する可能性がありますので、早めの交換を心掛けてください。
また定期交換について、一般的に10年経過したものは交換することが安全上良いとされています。