TOP > 製品情報 > 製品の取り扱いについて

製品の取り扱いについて

1 さし込み口形状

当社製品の配線器具のさし込み口形状は、大きく分けると3つのタイプに分類されます。

  • 引掛形

    プラグ栓刃がR状に形成されており、コンセント等の受側に差し込んだ後、右に回すとロックされて引き抜くことができなくなるさし込み口形状です。プラグが抜けては困るような確実な接続が必要な環境に最適です。

  • 平刃形

    プラグ栓刃が直線(ストレート)形状をしており、抜き差し動作が一定方向なので、一般的で取り扱いやすいさし込み口形状です。

  • 抜止形

    コンセントやOAタップ等の受側のみが対象のさし込み口形状です。平刃形の[接地形2P15A125V]のプラグ(当社製品7112GN/7112GR-New)が使用でき、嵌合後に右に回すと簡易ロックできるさし込み口です。抜止形は簡易的なロックですので、確実な接続・性能を必要とする場合は引掛形をご使用ください。

2 本体とカバーの組み合わせ

当社製品のプラグ、コードコネクタボディの多くは、電線接続(結線)後、本体をカバーに取り付けて固定する組立式の製品です。取付方法には、2つのタイプがあります。

ゴムカバータイプ(はめ込み式/ねじ止め式)

はめ込み式

本体正面にあるはめ込み用の○表示と、ゴムカバーを上から見た際にある○表示の位置を合わせます。このとき○表示の両側にある切り込みガイドも参考にしてください。本体の側面にある出っ張り(凸部分)を、ゴムカバーの内側にある溝部分(凹部分)にぴったりとはまるまで押し込んで固定します。

ねじ止め式

本体にある小さなスリット(溝部)をカバー内部のリブ(突起)に沿って挿入し、本体表面側にある止めねじを締め付けて固定します。

ナイロンカバー/プラカバー タイプ

ねじ止め式

本体にある小さなスリット(溝部)をカバー内部のリブ(突起)に沿って挿入し、本体表面側にある止めねじを締め付けて固定します。

3 電線接続(結線)の方法

当社製品における電線接続(結線)の方法は、4つの方式があります。

■端子ねじの適正締付けトルク(参考値)

端子ねじの呼び径 M3.5 M4 M4.5 M5 M6
締め付けトルク(N・m) 0.8 1.2 1.5 2.0 2.5
締め付けトルク(kgf・cm) 8.1 12.2 15.3 20.4 25.5
+ドライバービット種類 No.2 No.3

上記の表の値の80~100%以内を推奨します。
(数値はJIS C8306に準拠)

圧着端子式(R形)

最も信頼性の高い方式で、当社製品の多くが使用可能です。
あらかじめ心線被覆を適正な長さにむいた電線を用意し、器具の端子ねじと電線のサイズに適合する圧着端子を電線に取り付けます。
当社ではこの時取り付ける圧着端子にR形(丸形)を推奨しています。また圧着工具はJIS C9711に規定されている工具を使用してください。
器具から端子ねじを外し、結線した圧着端子を端子ねじに組み込み、再び器具に締め付けて固定します。

引締式

端子部近傍に電線挿入穴のある製品が接続可能な方式です。あらかじめ心線被覆を適正な長さにむいた電線を用意します。端子ねじを緩めて製品内部にある座金を移動させて、電線を電線挿入穴から通し、端子内側面と座金に挟み込むようにして差し込み、端子ねじを締め付けて固定します。
素線本数の少ないより線で結線した場合、電線の特性上、稀に素線のズレが生じることがあります。発熱や発火の原因となるのでご注意ください。作業にあたっては、結線部の締付状態を十分確認してください。

ストリップゲージの表示

コンセント類およびプラグ、コードコネクタボディでは、引締式接続のための心線適正長さ仕上げ用ストリップゲージを表示しています。コンセント類では主に製品の裏面に表示され、プラグ・コードコネクタボディは製品本体の側面に表示されています。

差締式

当社製露出コンセントに多く採用されている端子構造で、製品裏面に電線挿入穴のある製品が接続可能な方式です。
あらかじめ心線被覆を適正な長さにむいた電線を用意します。(電線先端が曲げ座金より突き出る長さにしてください)端子ねじを緩めて端子より曲座金を移動させて、電線を端子と曲座金の間に挟み込むように裏面の電線挿入穴より通し、端子ねじを締め付けて固定します。

巻締式

心線被覆をむき、端子ねじの首の周囲を3/4以上巻きつくように心線を形成します。心線をねじの首に巻きつけ、端子ねじを締め付けて固定します。
圧着端子式での接続も可能な製品では、安全のためにできる限り圧着端子式にて電線接続を行ってください。

4 グリップ(コード引止め)の取付方法

プラグ、コードコネクタボディのグリップ取付(コード引止め)方法は、大きく分けると4つのタイプに分類されます。
それぞれコードの引っ張り荷重が加わり端子部に負荷がかかって断線することを防ぐため、しっかりと取付ねじまたはグリップを締め付けてください。
また二枚合わせ式・樹脂グリップ式は、片側の取付ねじを一気に締め付けず、左右交互に数回に分けて均等に締め付けてください。

二枚合わせ式

電線接続した本体にゴムカバーを取り付けた後、ゴムカバーのコード口付近でゴムカバーとコードを二枚の金属グリップで挟み込み、取付ねじ2本でしっかりと締め付けて保持します。

樹脂グリップ式

電線接続した本体にカバーを取り付けた後、電線を樹脂グリップとカバーで挟み込み、取付ねじ2本でしっかりと締め付けて保持します。

電線接続した本体にカバーを取り付けた後、コード口付近で熱収縮チューブの上から2つの樹脂グリップで挟み込み、取付ねじ2本でしっかりと締め付けて保持します。

丸バンド式

あらかじめ電線にグリップを通しておき、電線接続した本体にゴムカバーを取り付けた後、バンド状の金属グリップをゴムカバーのコード口付近に移動させ、取付ねじでしっかりと締め付けて保持します。

クランプキャップ式

ゴムスリーブが内蔵されたねじ式のグリップです。
2種類あるゴムスリーブを電線サイズに合わせて選択します。あらかじめ電線にグリップとゴムスリーブを通しておき、電線接続した本体をカバーに取り付けた後、ゴムスリーブをはめ込み、グリップでしっかりとねじ込み保持します。

5 熱収縮チューブの取付方法

防水形プラグ、防水形コードコネクタボディのコード口部を密閉して、防水性能を維持するために用います。

取付手順

あらかじめ電線にグリップおよび熱収縮チューブを通しておき、電線接続した本体にゴムカバーを取り付けた後、コード口部を熱収縮チューブで覆い、工業用ドライヤー等を使用して、コード被覆を傷めないように注意しながらチューブを収縮させます。チューブの収縮温度は130℃で、50~60℃位より収縮が始まり、表示寸法の1/2程度まで収縮します。
最後に熱収縮チューブの上からグリップねじを締め付けて保持します。

6 ブッシングチューブの取付方法

カバーのコードロ(穴)と電線の間に大きなスキマが生じる場合に用います。

取付手順

あらかじめ電線にグリップおよびブッシングチューブを通しておき、グリップがかかる部分にブッシングチューブを移動させ、工業用ドライヤー等を使用してコード被覆を傷めないように注意しながらチューブを収縮させた後、電線接続した本体をゴムカバーに取り付けます。チューブの収縮温度は130℃で、50~60℃位より収縮が始まります。