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Governance ガバナンス

関連するSDGs

品質への取り組み

アメリカン電機では本社・千葉工場共に、製品やサービスの品質の維持と改善、提供を目指し、それまで取得していたISO9001認証をベースとした当社独自の品質管理システム(A-QMS)を構築しています。
これからも、このシステムを順守して品質管理体制の強化を図り、安全性を追求した信頼性の高い製品をお届けしてまいります。

品質方針

  1. 品質第一主義を追求すると共に、より安全性の高い商品を社会に提供し「信頼のブランド」を確立する。
  2. 顧客の要望と市場のニーズを的確に捉え、いち早く商品開発をし、社会に貢献する。
  3. 品質を保持するとともにコスト削減を図る。
  4. 品質方針を具現化するために、品質管理システムを継続的に改善する。

2022年4月1日
アメリカン電機株式会社
代表取締役社長 小池裕二

安全に配慮した製品づくり

アメリカン電機では、「人と環境保全の調和」のスローガンに基づき地球環境への影響を最小限にするために、製品に使用する材料に対して人や環境への安全に適した材料を積極的に採用し、環境有害物質の削減に取り組んでいます。

1. 改正RoHS指令(RoHS2)

アメリカン電機では、昨今取り上げられている環境有害物質削減活動の一環として、環境に配慮した代替材料への見直しをするとともに、改正RoHS指令(RoHS2)特定有害物質の排除に取り組んでいます。
(製品のRoHS2対応品・未対応品については、各製品ページの備考欄でご確認いただくか、営業部までお問い合わせください)

※1 RoHS指令について
RoHSとは、Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipmentの略であり、電気・電子機器に含まれる危険物質を規定し、物質の使用を制限する旨の指令のことです。電気・電子製品の生産から処分までのすべての段階で、環境や人の健康に及ぼす危険を最小化することが、RoHSの主な目的です。RoHSは2003年1月にEU(ヨーロッパ連合)加盟国15か国で採決された指針であり、2006年7月以降に同圏内で発売される製品については特定物質の使用が制限されるようになりました。
【規制対象物質(6物質)】
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)

※2 改正RoHS指令(RoHS2)について
2013年1月に旧指令は廃止され、改正RoHS指令(RoHS2)に置き換わりました。その後、これまでRoHSで規制していた6物質に加えて、新たに4つのフタル酸エステル類が追加されました。規制物質は合計10物質となり、2019年7月22日より適用が開始されることとなりました。
【規制対象物質(10物質)】
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)

三価クロム処理

これまで六価クロムによる金属表面処理(メッキ処理)をしていた製品・部品は、ねじやコンセント取付金具、コードグリップ等がありましたが、2005年4月製造分より六価クロム処理を全廃し、三価クロム処理をした部材に変更いたしました。

ステンレス材の採用
(複式横型埋込コンセント、平刃形30~60A埋込コンセント)

六価クロムによる金属表面処理をしていた一部の軟鋼製のコンセント取付金具は、材料をステンレス製に変更することにより、金属表面処理自体を施さない方向で見直しを図りました。

鉛フリー半田

防水形プレート(耐じん・噴流形)・防水形フランジインレット(耐じん・噴流形)の金属部材の接合に用いていた半田は、2004年4月製造分より使用を全廃し、鉛フリー半田に切り替えをいたしました。

カドミウムレス銅合金

銅合金製部品の一部に不純物として含まれていたカドミウムに関しては、2006年7月製造分よりカドミウムレス銅合金に切り替えをいたしました。

2. ナイロン樹脂やポリカーボネート樹脂の採用

製品の本体および外郭(カバー)に使用している樹脂には、ナイロン樹脂(PA)やポリカーボネート樹脂(PC)を広く採用しています。
どちらの樹脂も、耐熱性・耐油性・耐摩耗性・耐薬品性・耐トラッキング性をバランスよく保有した性質が特長で、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)と呼ばれる樹脂のひとつです。
比較的高価な樹脂であることから、国内の配線器具では本体の一部にのみ使われることが多いのですが、弊社では安全性を最重要項目と考え、本体だけではなく外郭(カバー)にも使用しています。
また採用しているナイロン樹脂・ポリカーボネート樹脂は、自消性を備え、かつ有害物質を含まない難燃材(UL94 V-0仕様)であることから、高いレベルでの安全性を兼ね備えています。さらに熱可塑性樹脂の最大の特性であるリサイクル可能な面からも、環境に優しい樹脂と言えます。

3. リン青銅の採用

コンセント類に内蔵される刃受等には、リン青銅を採用しているものがあります。酸化を防ぐために、青銅にリンを添加し脱酸させることで優れた性質を持つ銅合金として作られるのがリン青銅です。
このリン青銅は高強度でバネ性や反復性に優れていることから、器具として最も重要な要素であるプラグ栓刃との接続時の保持を安定させます。機能を特に重視されるお客様へ、高いレベルでの安全性を提供できる材料です。

4. 製品性能試験の実施

製品の品質維持・評価のため、器具の防水性能を確認する防水試験や、規定荷重を製品に加えて製品強度の有無を調べる強度試験、自社製の試験機を用いてJIS規格で規定されている回数以上の抜き差しを実施する、刃と刃受の強度を確認する開閉試験など、さまざまな性能試験を行い、安全性と信頼性の高い製品をお届けすることを心がけています。

リスクマネジメント

年に2回実施される環境委員会マネジメントレビュー会議では、社長も交え経営課題ともなる社内外の状況把握から想定される様々なリスクについて検証。災害に対してはもちろんのこと、社外における業界動向や法規制、社内における設備や組織などの課題を洗い出し、それらに即応できる体制づくりを図るとともに、そこから何かを生み出す機会と捉えた発展にも繋げ、企業の存続を図ることを目指しています。

BCPの取り組み

事業継続計画(Business Continuity Plan = BCP)に基づきBCP推進委員会を組閣し、突然のリスクに対する対策を実施しています。特に昨今増えている地震などの災害対策として、震度5弱以上の地震発生時などに従業員の安否状況を迅速に確認できる安否確認サービスを構築しています。
そのほか本社・工場ともに食料や飲料水などの災害備蓄品を保管し、従業員が万が一帰宅困難となり会社に留まることとなってしまった際に備えています。また千葉工場においては、館山消防署指導による防災訓練も実施して、従業員の災害に対する意識向上と知識向上に努めています。

情報セキュリティの取り組み

ネットワークの普及により情報の流通が容易になり、情報を適切に取り扱うことが重要になってきたことに対し、情報システム委員会が主体となり2001年に「情報システムガイドライン」を制定。今日まで改定を繰り返しながら社内ネットワークやPC、さらには社内情報使用に関する規定や個人情報保護方針を設けることで、コンピュータウイルス対策や情報漏洩の防止等に努めています。

内部統制

社内規定である就業規則や、社内各部署における属人化を防ぐための業務フローをまとめたマニュアル類を整備し、必要に応じて定期的改善・追加・見直しを行うことで、常に現状に即した内容で運用することを心掛けています。
また社内ワークフローシステムを導入したことにより、申請・承認フローや報告書・マニュアル類などの社内文書を電子化・管理することで、業務の可視化・効率化を図っています。